近代医科学記念館



<利用案内>

開館時間 10:00〜18:00
     (土・日・祝日は10:00〜17:00)

休館日  月曜日、年末年始(12月28日〜1月4日)
     その他臨時に休館することがあります




 東京大学医科学研究所は、伝染病研究所(伝研)として1892年(明治25年)に設立されました。伝研は、設立当初から半世紀以上にわたり、我が国の伝染病研究の中心として活躍しました。ワクチン、抗血清など細菌学的製剤の最大の製造所として、また、伝染病に対する医師・衛生行政関係者の教育、細菌学的製剤の検定・認可も担当するなど、伝染病研究・医療のあらゆる面に関与しました。
 戦後、細菌学的製剤の製造は民間が、検定は国立予防衛生研究所が行うことになりますが、その際、伝研は人員などを折半して予防衛生研究所の創設に協力しました。その後、抗生物質と衛生状態の改善により伝染病研究の重要性が薄れる時代を迎えることとなり、伝研は更に先端医療の道を志すため医科学研究所として生まれ変わりました。そして今日、感染症、癌その他の特定疾患の学理の解明とその応用を旗印として、研究所病院を擁し、ゲノム医療、細胞・遺伝子治療等の先端医療の開発・研究を最も先進的に行うところとなっています。
 近代医科学記念館は、この間における貴重な歴史的資料の保存と紹介、また、現代の医科学研究所における営みを展望していただくことを通じて、医科学の今日までと未来を広く皆様にご理解していただくことを願って設置されたものです。
 緑に囲まれて佇む、伝研時代の厩舎を模したレンガ風の建物と未来をイメージさせるガラスの館とのコントラストは、安らぎをもって皆様を迎えてくれることと思います。内部に設けられました喫茶コーナーで、お茶なども楽しみながら、医科学の過去から未来へと思いを馳せていただければ幸いです。


医科学の歴史

正面右手のレンガ風の建物では、伝染病研究所から医科学研究所に至るまでの歴史の流れの中で、如何に難病と戦って来たかを資料をまじえて紹介しています。


医科学の挑戦

正面左手のガラスの建物では、生命・医科学の基礎研究、ゲノム医療や細胞・遺伝子治療などの先端医療開発の推進を通じて、難病を克服するための新たな戦いに挑んでいる姿をデジタル映像をまじえて紹介しています。