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感染症国際研究センター

センター長    川口 寧

A(H1N1)pdm09亜型のインフルエンザウイルスやSARS-CoV-2などの新興ウイルスの流行は、日本に住む私達にとっても、海外で発生した新興感染症が大きな脅威となりうることを認識させました。新興感染症を制御するためには、病原体の分離・同定をはじめ、診断・予防・治療法の開発が必要です。そのためには、原因となる病原体の性状を知り、その対策をするためにも基礎的研究は必須です。このような新規感染症に対して、大学の研究機関が積極的に基礎研究を行い、新興・再興感染症発生時に迅速に対応できるよう基礎的知識を備蓄・供給していかなければなりません。このような背景を踏まえ、平成17年に東京大学医科学研究所と大阪大学微生物病研究所に共同で、感染症国際研究センターが設置されました。両研究所が有機的な共同研究体制を組むことにより、新興・再興感染症に対する先端的な医学・生物学研究と感染症研究者育成の拠点となることを目指しています。本センターは、2つの研究部門と「病原微生物資源室」から構成されています。