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東京大学医科学研究所

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河岡義裕教授が米国科学アカデミー外国人会員に選出されました

2013年4月30日、米国科学アカデミー(National Academy of Science, NAS)は、河岡義裕教授を外国人会員に選出したことを発表しました。

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米国科学アカデミーは米国の学術機関で、科学および国民の福祉のため、科学利用の推進を目的として1863年に設立され、今年で150周年を迎えた歴史ある組織です。会員の選出には、極めて厳格な選抜基準が設けられており、現在2179名の米国人と437名の外国人会員で構成されています。これまでに会員の約500名がノーベル賞を受賞しており、アインシュタインやエジソンなど、著名な科学者が名を連ねます。

河岡教授は、プラスミドからインフルエンザウイルスを人工合成する遺伝子操作系(リバース・ジェネティクス)を世界で初めて開発しました(Neumann et al., PNAS 1999)。この技術の開発により、インフルエンザウイルスを自由自在に作り出すことが可能となりました。H5N1高病原性鳥インフルエンザのワクチン株作製や、2009年の新型インフルエンザのワクチン株作製にもこの技術が使われており、世界各国で行われている新型インフルエンザ対策に大きく貢献しています。さらに、この技術を用いることによりウイルス感染という非常に複雑な生命現象を、分子レベルで解析し、インフルエンザウイルスの高病原性発現機構の基本概念を確立した点でも注目されています。河岡教授は、ウイルスの増殖過程の解明といった基礎的な研究のみならず、ワクチン開発などの応用研究や、抗インフルエンザ薬耐性ウイルスを問題とした臨床研究にまで幅広く研究を展開し、それぞれで重要な発見を行い、分野をリードしています。これらの研究は、現在火急の問題であるH7N9 および H5N1鳥インフルエンザならびに2009年パンデミックインフルエンザの制圧に直接寄与している点からも高く評価されています。

米国科学アカデミー会員選出のプレスリリース(英語)
http://www.nasonline.org/news-and-multimedia/news/2013_04_30_NAS_Election.html

河岡研究室ホームページ
http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/virology/index.html