酵母ゲノムの可動性遺伝子VDE:ホーミングの分子機構
学友会セミナー
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2002年開催 学友会セミナー
開催日時: | 2002年2月6日(水)16:00 ~ 17:00 |
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開催場所: | 東京大学医科学研究所 クレストホール会議室 |
講 師: | 大矢 禎一 教授 |
所 属: | 東京大学新領域創成科学研究科 先端生命科学専攻 |
演 題: | 酵母ゲノムの可動性遺伝子VDE:ホーミングの分子機構 |
概 要: | 出芽酵母には、メンデルの法則には従わずほぼ全ての配偶子に受け継がれるという 遺伝的特性を持った、VDEという遺伝子領域が存在することが知られている。VDEは部位特異的エンドヌクレアーゼをコードする遺伝子領域であり、減数分裂時に自己を持 たない対立遺伝子側の配列をエンドヌクレアーゼVDEが認識して切断し、次にVDE自身の情報を使ってDNA修復することにより自己遺伝子の伝播を可能にしている。我々はホーミングと呼ばれるこの遺伝現象のメカニズムを明らかにすることを目的にして研究をおこなってきたが、今回は特に宿主である出芽酵母が持つ諸システムを如何にVDEが巧みに取り込み、利用しながら遺伝子伝播の戦略を打ち立ててきたかについて言及する。 |
世 話 人: | 山本 雅 小林 一三 |