v-Crk癌遺伝子によるトランスフォーメーションメカニズム
学友会セミナー
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2002年開催 学友会セミナー
開催日時: | 2001年1月18日(金)15:00 ~ 16:00 |
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開催場所: | 東京大学医科学研究所 アムジェンホール大会議室 |
講 師: | 赤城 剛 |
所 属: | 大阪バイオサイエンス研究所分子腫瘍学研究部 |
演 題: | v-Crk癌遺伝子によるトランスフォーメーションメカニズム |
概 要: | トリ肉腫ウイルスCT10の癌遺伝子産物であるv-Crkは、最初に同定されたアダプタータンパクである。v-Crkは、そのSH2 SH3領域を介した他のシグナル分子との相互作用により下流のシグナル伝達に影響を与え、最終的に細胞を癌化すると考えられているが、その詳細なメカニズムについては、不明な点が数多く残されていた。 演者のグループは、v-Crkによるトランスフォーメーションの効率が非常に高いトリ胎児繊維芽細胞を用いた解析から、PI3K/AKT経路の活性化がトランスフォーメーションにおいて非常に重要な役割を果たしていることを明らかにした。さらに、この v-CrkによるPI3K/AKT経路の活性化機構の解析より、この過程においてはFAKやH-Rasが関わっていることも明らかとなった。 |
世 話 人: | 北村 俊雄 山本 雅 |