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The use of retroviruses to elucidate signaling pathways and the identification of novel drug targets...

学友会セミナー

学友会セミナー

2001年開催 学友会セミナー

開催日時: 2001年4月11日(水)16:00 ~ 17:30
開催場所: 東京大学医科学研究所 アムジェンホール大会議室
講  師: Donald G. Payan, M.D., Vice President, Chief Scientific Officer
Esteban Masuda, Ph.D., Senior Scientist
Yasumichi Hitoshi, Ph.D., Senior Scientist
所  属: RIGEL
演  題: "The use of retroviruses to elucidate signaling pathways and the identification of novel drug targets"
by Dr. Payan
"Identification of peptide inhibitors of intracellular signaling networks in B cells"
by Dr. Masuda
"A novel approach to isolate cell cycle regulators: Identification of genes that cause cell cycle arrest"
by Dr. Hitoshi
概  要:

"RIGEL"はアメリカの数多いバイオテックベンチャーのなかでも機能分子の同定における種々の技術開発において成果をあげている研究会社です。この度、同研究所長のPayan博士(元UCSF教授)と研究所の中核メンバーを招き、研究開発に関するミニシンポジウムを企画しました。レトロウイルステクノロジーを駆使した方法論でFunctional Genomicsの新しい方向性を示す興味深いシンポジウムになると思います。

まずPayan博士にはRigelの研究戦略の概要の紹介を行っていただきます。一例として抗癌剤タキソールに対する感受性に影響を与えるペプチドの同定について話していただきます。実験は、レトロウイルスベクターを利用したランダムペプチドライブラリーを細胞内に発現することによって行われます。同定したペプチドに結合する細胞内分子をmass spectrometryや酵母ツーハイブリッド法で同定することによって薬剤標的分子を捜すのがRIGEL社の研究戦略です。

続いてMasuda博士が、アレルギー反応において重要な役割を果たすIgEに着目し、IL-4によるIgEへのクラススイッチを抑制するペプチドの同定の研究結果を、最後に医科研出身のHitoshi博士が細胞周期に影響を与えるペプチドやcDNAを、テトラサイクリンによる発現制御系とレトロウイルスベクターを組み合わせたエレガントな方法で同定した結果をお話しいただく予定です。

世 話 人: 新井 賢一
高津 聖志
北村 俊雄