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The origin, progression and reversal of the malignant cell

学友会セミナー

学友会セミナー

2004年開催 学友会セミナー

開催日時: 平成16年4月30日( 金 )14:00~15:30
開催場所: アムジェンホール大会議室
講  師: Dr. Marc I. Greene, M.D.,Ph.D.,F.R.C.P.
所  属: John Eckman Professor of Medical Science
University of Pennsylvania, Philadelphia, PA
国  名: USA
演  題: The origin, progression and reversal of the malignant cell
概  要:

Greene博士は1972年にManitoba大学(Canada)医学部を卒業後, 同大学で免疫学の研究によりPh.D. の学位を取得されました。その後Harvard 大学医学部で制御性T細胞と免疫調節の研究で大変大きな貢献をされました。

Greene博士は過去20年あまり、レセプター機能の原則を明らかにするために erbBファミリーの研究をされ、 p185c-neu(=ErbB2)がEGFレセプター(EGFR)と2量体形成してリガンド親和性を亢進させることから EGFのシグナル伝達に重要であること、p185c-neuの細胞外ドメインが2量体の安定化に重要であることを発見しました。

Greene博士の研究室では癌関連蛋白質の発現抑制が細胞の異常増殖の制御に重要であることを neu proteinをモデルに解析しています。p185分子の細胞外ドメインに対する単クローン抗体が乳ガン細胞の治療に有効であることを見出しています。最近は、有機化合物で抗体と類似の活性を示すものを探索しており、幾つか有効なものを探索したと聞いています。 本セミナーにおいてはがん細胞に焦点を合わせ、その原発細胞、増殖とその治療に関して多面的なお話やがんの免疫制御に関するお話を伺うことができると思います。皆様のご参集をお待ちします。

世 話 人: 山本 雅、○ 高津 聖志(75260)