The HIV-Host Interaction: New Insights from New Tools.
学友会セミナー
学友会セミナー
2004年開催 学友会セミナー
開催日時: | 平成16年12月7日(火) 16:00 ~ 17:00 |
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開催場所: | 1号館講堂 |
講 師: | John M. Coffin博士 |
所 属: | Director, HIV Drug Resistance Program(HIVDRP), NCI-Frederick, Maryland 兼Professor, Tufts University School of Medicine, Boston, Massachusetts |
演 題: | The HIV-Host Interaction: New Insights from New Tools. |
概 要: | HIVは後天性免疫不全症候群(エイズ)の起因ウイルスで単鎖RNAをゲノムとして有する。増殖しながらゲノムRNAに変異が高頻度に起こるので、HIVは感染者体内では様々な変異を有するウイルス群(クワシスピーシーズ)として振る舞う。抗HIV薬を組み合わせて服用する多剤療法(Highly Active Antiretroviral Therapy:HAART)のおかげで、多くの症例でHIVの増殖をコントロールすることが可能になり感染者の予後は劇的に改善した。しかし、現在行われているHAARTでは、体内に潜伏感染しているウイルスを完全に排除することは困難でクワシスピーシーズから薬剤耐性ウイルスが"選択"されて増殖することが少なくない。しかし、HAART中に感染者体内でウイルスがどのように"進化"していくのか詳細は明らかでない。血漿1mL当たりたった0.3 コピーのHIV RNA (0.15 粒子に相当) を検出する鋭敏検出法、特定の逆転写酵素阻害薬耐性変異だけを検出する方法などを開発して感染者体内のウイルスのダイナミックスを明らかにした。その成果を話して頂く予定です。 |
世 話 人: | ○北村 義浩、河岡 義裕 |