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器官形成における前駆細胞の運命決定機構-膵臓と網膜における接点をもとめて

学友会セミナー

学友会セミナー

2006年開催 学友会セミナー

開催日時: 平成18年10月11日(水) 11:00~12:00
開催場所: 合同ラボ棟2階会議室
講  師: 藤谷 与士夫 先生
所  属: 順天堂大学医学部内科学・講師、代謝内分泌学・先進糖尿病治療学
演  題: 器官形成における前駆細胞の運命決定機構
-膵臓と網膜における接点をもとめて
概  要:

藤谷先生は大阪大学内科学教室のご出身でサイトカインシグナル伝達で学位を取得後、米国Vanderbilt 大学に留学し膵臓を中心にした臓器発生の研究を開始しました。その結果、モデルマウスを用いたPdx1遺伝子の解析により腸管、膵臓発生に関わる新しい知見を示され、一方で、扱っていたモデルマウスに網膜の異常を発見され、この異常が網膜の前駆細胞の分化を制御する重要な機構の破綻に起因することを見いだされました。今回は、いずれのお仕事も器官発生における運命決定を明らかにした重要なお仕事であることから、膵臓、網膜の二つのプロジェクトの成果をお話し頂き、器官形成における共通のあるいは特異的なメカニズムについて議論する機会となることを期待しています。なお、ご研究は夫人で眼科医である藤谷周子先生との共同の成果で周子先生も当日はセミナーに出席されます。

幹細胞、発生、シグナル伝達、糖尿病などに興味のある皆さまのご来聴を心よりお待ちしております。


<参考文献>
Fujitani and Fujitani et al., Genes & Development, 20: 253-  2006
Fujitani and Fujitani et al., Development, in press
世 話 人: ○渡辺 すみ子、山村 康子