ヒストン脱アセチル化酵素のへテロクロマチン形成における役割
学友会セミナー
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2006年開催 学友会セミナー
開催日時: | 平成18年6月9日(金) 11:00~12:00 |
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開催場所: | 1号館2階会議室 |
講 師: | 山田 貴富 博士 |
所 属: | 理化学研究所太田遺伝システム制御研究室 |
演 題: | ヒストン脱アセチル化酵素のへテロクロマチン形成における役割 |
概 要: | ヘテロクロマチンでは、ヒストンH3のリジン9(H3K9)のメチル化や各種リジンの低アセチル化など、特有のヒストン修飾状態が見られる。これらのうち、H3K9のメチル化はヘテロクロマチンタンパク質HP1(分裂酵母ではSwi6)の結合部位となることが知られているが、ヒストン低アセチル化の意義は未だ不明な点が多い。今回のセミナーでは、 National Cancer Institute/National Institutes of Health の Grewal博士の研究室で山田博士が行った研究を発表していただく。分裂酵母の代表的なヘテロクロマチン領域であるmat遺伝子座とヒストンH3のリジン14 (H3K14)を脱アセチル化する酵素Clr3をモデルとしておこなわれたこの研究成果はヒストン脱アセチル化が様々な局面でヘテロクロマチン形成に重要であることを示唆するきわめて興味深いものである。 <参考文献> Takatomi Yamada, Wolfgang Fischle, Tomoyasu Sugiyama, C David Allis, and Shiv I.S. Grewal Mol. Cell (2005) 20, 173-185 |
世 話 人: | ○ 伊庭 英夫 (75730) 田中 廣壽 |