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「ニューロン局所翻訳のこころ」

学友会セミナー

学友会セミナー

2005年開催 学友会セミナー

開催日時: 平成17年7月5日(火) 17:00~18:30
開催場所: アムジェンホール大会議室
講  師: 内匠 透
所  属: 大阪バイオサイエンス研究所・研究室長
演  題: 「ニューロン局所翻訳のこころ」
概  要:

最近の分子生物学を基本とした包括的アプローチにより、「神経疾患は神経細胞体の異常、精神疾患は神経細胞樹状突起棘突起(スパイン)の異常」と大胆な仮説を唱えられるだけの知見が蓄積しつつある。我々は、精神機能の分子的理解への遺伝子工学的アプローチの一つとして、統合失調症薬理モデルマウスのトランスクリプトーム解析により同定したRNA結合蛋白TLSを中心に、神経細胞樹状突起の細胞生物学的な解析を行った。樹状突起は、局所的蛋白合成の場として知られているが、TLSはグルタミン酸シグナル依存的にRNAをスパインに移行する。シナプス可塑性の分子的基盤としての、樹状突起における転写物輸送、翻訳の可能性を議論したい。

世 話 人: ○神経ネットワーク分野 真鍋 俊也
脳神経発生・分化分野 井上 貴文