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カルシウム動態の急性膵炎や細胞死とのつながり

学友会セミナー

学友会セミナー

2004年開催 学友会セミナー

開催日時: 平成16年5月19日(水) 13:30~15:00
開催場所: 1号館2階 会議室
講  師: Dr. Ole Petersen
所  属: The Physiological Laboratory, University of Liverpool
国  名: 英国
演  題: カルシウム動態の急性膵炎や細胞死とのつながり
概  要:

カルシウムシグナルに対するカフェインやアルコール及びその代謝産物の影響

これまで細胞内のカルシウムの動態に対してはアルコールやアルデヒトはカルシウムの動態にほとんど影響ないと考えられてきた。しかし脂肪酸エチルエーテルの様なnon-oxidative achohol metabolitesは小胞体からのCa2+放出に大きな変化をもたらすことが明らかとなった。ある場合には細胞壊死や急性膵炎を引き起こす可能性すら示されはじめている。カフェインはcADPリボースやNADP(nicotinic acid adenine dinucleotide phosphate)と同様にリアノジンレセプターを活性化すると考えられているがIP3によるカルシウム放出に対する予想外の結果も明らかにされつつある。これまでの基礎的な研究成果が生活習慣病ともつながるような結果が得られている現状を紹介する。

世 話 人: ○御子柴 克彦(脳神経発生・分化分野 内75316)、
竹縄 忠臣(腫瘍分子医学)