マウスES細胞を用いた心臓と肝臓の再生医療学的研究への試み
学友会セミナー
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2002年開催 学友会セミナー
開催日時: | 2002年3月1日(金)16:00 ~ 17:00 |
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開催場所: | 東京大学医科学研究所 1号館2階会議室 |
講 師: | 田川 陽一 講師 |
所 属: | 信州大学医学部生理学第一講座 |
演 題: | マウスES細胞を用いた心臓と肝臓の再生医療学的研究への試み |
概 要: | 我々は、発生工学・分子生物学的手法を用いて、肝炎の発症や肝の再生に関する研究を行っており、ES細胞を用いた肝のin vivo再構築の可能性に着目している。肝の発生には、心臓原基からのシグナルが重要であることが知られているので、まず、ES細胞から心筋細胞への分化誘導から始めた。得られたES細胞由来心筋細胞をマウス個体へ移植したところ、生着した移植片の自発的な拍動を確認することができた。さらに、肝実質細胞と胆管上 皮細胞の両方へ分化しうる肝幹細胞(肝芽細胞)への分化誘導系の開発を目指し、ES細胞から成熟な肝細胞への分化誘導系の確立にも成功した。 |
世 話 人: | 吉田 進昭 岩倉洋一郎 |