Phospholipase C-b3 Deficiency Leads to a Stat5-Dependent Myeloproliferative Disease
学友会セミナー
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2006年開催 学友会セミナー
開催日時: | 平成18年6月20日(火) 16:00~17:00 |
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開催場所: | 1号館2階会議室 |
講 師: | 川上 敏明 博士 |
所 属: | LaJolla Institute for Allergy and Immunology サンジエゴ、米国 |
演 題: | Phospholipase C-b3 Deficiency Leads to a Stat5-Dependent Myeloproliferative Disease |
概 要: | 川上敏明博士のグループはマスト細胞のシグナル伝達を中心とした研究を行ってきた。最近では、特異抗原の存在がなくても、単量体IgEの刺激のみでマスト細胞に生存シグナルが伝達されることを明らかにされて注目された。今回の講演では、マスト細胞のシグナル伝達におけるPLC-bの役割の解析を通じて得られた興味深い実験データを中心にお話しいただく予定である。 PLC-b3のノックアウトマウスあるいはPLC-b2およびPLC-b3のダブルノックアウトマウスが長い期間を経て骨髄増殖性疾患(MPD)を発症することが判明した。このMPDは慢性骨髄性白血病に類似した症候を示し、正常マウスに移植可能であった。また、ノックアウトマウスでは造血幹細胞数が増加しており、これらの細胞は骨髄系細胞へ分化しやすい傾向を有した。 MPDの原因遺伝子として昨年JAK2のミューテーションが報告され注目を集めたが、PLC-bとの関連に興味が持たれる。今回は、理研シンポジウムでの講演のため帰国された機会に医科研でセミナーをしていただくことになった。 |
世 話 人: | ○北村 俊雄 中内 啓光 |