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Molecular and Cellular Pathogenesis of Cherubism~Insights from rare disease~

学友会セミナー

学友会セミナー

2006年開催 学友会セミナー

開催日時: 平成18年12月25日(月)15:00~16:00
開催場所: アムジェンホール 大会議室
講  師: Dr. Yasuyoshi Ueki (植木 靖好) M.D., Ph.D.
所  属: Department of Developmental Biology, Harvard School of Dental Medicine
演  題: Molecular and Cellular Pathogenesis of Cherubism
~Insights from rare disease~
概  要:

チェルビズム(OMIM#118400)は小児期に発症する上下顎骨破壊を伴う顔面の腫脹を特徴とする遺伝性疾患で、患部組織は線維化に富み、多くの破骨細胞が混在することが知られている。 その原因遺伝子/タンパク質は線維化と破骨細胞の分化をコントロールするとの仮説のもと、我々は連鎖解析法を用いてヒト第4番染色体に 存在するシグナルアダプター分子"SH3BP2"中にチェルビズム患者特異的 なアミノ酸変異を発見した (Ueki et al. Nat. Genet. 28: 125-126, 2001)。さらに変異SH3BP2の 個体レベルでの影響を解明する目的で 患者に最も多く発見されたアミノ酸変異(Pro418Arg)をマウスに導入したknock-inマウスを作成した結果、 変異マウスは骨減少と生存率の低下を示すことが分かった 。どのような機序で骨減少が起こるのか?なぜマウスは死ぬのか?チェルビズムは治療可能か?今回のセミナーではチェルビズムモデルマウスの解析を 中心にこの原因不明の疾患の病因および変異Sh3bp2の機能に迫っていく(CELL in press)。


世 話 人: ○各務秀明、渡辺すみ子 連絡先(幹細胞組織医工学 本田:内線75120)