東京大学医科学研究所

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学友会セミナー

学友会セミナー:2019年9月5日

開催日時: 2019年9月5日 16:00 ~ 17:00
開催場所: 2号館小講義室 
講師: 片山 義雄
所属: 神戸大学医学部附属病院血液内科・講師
演題: 研究の一スタイルとしてのフーダニット(who done it)
概要:

私は、研究には大きく分けて2通りあると考えています。一つは、コロンブスのように誰も手をつけていない土地や領域を求め、未開のジャングルに分け入って行く探検のような研究。もう一つは、皆の眼に同じように見えている場面の中で、視野には入っていながら人の気付かない箇所に気付いてそれを掘り下げていく、刑事コロンボのような熟練の刑事の仕事、いいかえればフーダニット(ミステリ小説で言う真犯人探し who done it)の研究。私は、前者に携わる機会がこれまでにありませんでしたが、幸い後者の研究スタイルに強いこだわりを持つ師に臨床、基礎とも恵まれてきました。そこで学んだことが二つあります。「興味の対象を理解するために興味の対象外を知る事」の重要性と、「現場が発するかすかなサインから見えない全体を読み取る想像力(妄想力)」の強みです。私がこれまで携わって来た研究論文の中で、小さな血液臨床のケースレポートから何年もかかった基礎研究まで、体験して来たフーダニットの例を未解決事件も含めてご紹介することで、研究との付き合い方を皆さんと議論してみたいと思います。
議題
• 骨髄が壊死すると骨も壊死する一蓮托生:骨髄は独立した臓器なのか?
• 造血幹細胞は迷子になったり家を追い出されたり忙しい:造血幹細胞は自分の意志で自分の居場所を決められるのか?
• 造血幹細胞に影響を与える骨髄中の細胞:そもそも造血幹細胞に影響を与えない細胞は骨髄中に存在するのか?
• 骨髄疾患の教科書的常識は何かが変?:骨髄線維症の真犯人説

世話人: 〇北村 俊雄 (細胞療法分野)
 岩間 厚志 (幹細胞分子医学分野)