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胸腺細胞分化を制御する転写因子ネットワーク

学友会セミナー

学友会セミナー:2007年5月29日

開催日時: 2007年5月29日 16:00-17:00
開催場所: 総合研究棟4F会議室
講師: 谷内 一郎 博士
所属: 独立行政法人 理化学研究所 
免疫・アレルギー科学総合研究センター
転写制御研究チーム チームリーダー
演題: 胸腺細胞分化を制御する転写因子ネットワーク
概要:

異なる機能を持つCD4+CD8-ヘルパーT細胞とCD4-CD8+細胞傷害性T細胞は共通の前駆細胞であるCD4+CD8+DP胸腺細胞から分化する。DP胸腺細胞が如何にして異なる系列への分化を決定するかという細胞運命決定機構の解明は未だ免疫学の大きな課題と言える。我々は、この問題を解明すべく、遺伝子発現制御機構からのアプローチを行なって来た。本セミナーでは細胞傷害性T細胞でのCD4遺伝子の転写抑制に必須であるRunx転写因子とヘルパーT細胞分化のマスター制御因子と考えられているTh-POK転写因子の機能に関する最新の知見を紹介し、胸腺細胞分化を制御する転写因子ネットワークについて討論したい。

世話人: ○炎症免疫学分野 清野 宏, ウィルス感染分野 河岡 義裕