東京大学医科学研究所

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学友会セミナー

学友会セミナー:2017年5月23日

開催日時: 2017年5月23日 18:00 ~ 19:00
開催場所: 病院棟8階 大会議室
講師: 山本 雅裕
所属: 大阪大学微生物病研究所感染病態分野, 大阪大学免疫学フロンティア研究センター免疫寄生虫学教室・教授
演題: 病原性寄生虫「トキソプラズマ」と宿主間の免疫学的攻防
概要:

トキソプラズマはヒトや家畜で致死性のトキソプラズマ症を引き起こす病原性寄生虫である。トキソプラズマ感染に対して、宿主体内では自然免疫系からインターロイキン-12が産生され、その結果獲得免疫系細胞であるT細胞が分化・活性化することにより大量のインターフェロンーγ(IFN-γ)が産生される。IFN-γは自然免疫系に再びフィードバックされることで多種多様なIFN-γ誘導性遺伝子群が導出され、その中でも特にIFN-γ誘導性GTPase群やユビキチンなどによる細胞自律的なトキソプラズマ殺傷反応が引き起こされる。急速に明らかになりつつあるその正・負の制御メカニズムの中で、近年、オートファジー必須分子群(Atg分子群)のIFN-γ誘導性GTPase依存的な免疫系への関与が特に注目されている。一方、トキソプラズマには高病原性の系統が存在し、様々な病原性エフェクター分子群を放出することで宿主免疫系を抑制していることが明らかとなってきた。
 本セミナーでは、最近の演者らの研究成果を中心に、トキソプラズマの寄生虫免疫学研究の最先端を紹介する。

世話人: 〇吉田 進昭(発生工学研究分野)
  武川 陸寛(分子シグナル制御分野)