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ヘリコバクター・ピロリVacA毒素の受容体と多様な毒性発現について

学友会セミナー

学友会セミナー:2008年02月15日

開催日時: 2008年02月15日 16:00 ~17:00
開催場所: 医科研2号館大講義室
講師:  平山 壽哉
所属: 長崎大学熱帯医学研究所病原因子機能解析分野(病原細菌学)
演題: ヘリコバクター・ピロリVacA毒素の受容体と多様な毒性発現について
概要:

H. pyloriの空胞化毒素(VacA)は、最近、空胞形成とは無関係に示す毒作用が明らかになるにつれて、その作用の標的も胃粘膜上皮細胞だけでなく、種々の細胞や他の組織での毒性を知る必要が生じている。VacAが本菌の病原性の全てを説明できる因子ではないにしろ、本菌の持続感染が引き起こす広範多岐な疾患との関連をCagA等の他の病原因子と共に理解する必要がある。本セミナーでは、VacA毒素の多様な生物活性とその作用機構を中心に病原発現の分子機序について紹介する。

世話人: ○小林 一三(新領域・メディカルゲノム)
笹川 千尋(医科研)