オレキシン神経活動制御機構の解析―覚醒維持機構を中心にー
学友会セミナー
学友会セミナー:2007年3月20日
開催日時: | 2007年3月20日 16:00-17:00 |
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開催場所: | アムジェンホール 大会議室 |
講師: | 松木 大造 博士 |
所属: | (独)科学技術振興機構
ERATO柳沢オーファン受容体プロジェクト |
演題: | オレキシン神経活動制御機構の解析―覚醒維持機構を中心にー |
概要: | G蛋白共役受容体(GPCRs)から逆薬理学的手法を用いて発見された神経ペプチド・オレキシンは、当初、投与実験などから摂食促進作用を持つホルモンだと考えられました。その後ヒトの睡眠異常症や動物モデルから、睡眠覚醒調節に作用を持つことが分かりました。ナルコレプシーという睡眠異常症では、オレキシン神経の特異的な脱落が起こり、そのことがこの病態の原因であると考えられています。このように、オレキシンによる生理作用は、生体にとって重要な恒常性維持機構であると考えられ、様々な因子によるオレキシン神経の活動制御を解析して参りました。その中で、抑制性神経伝達物質GABAによるオレキシン神経活動調節に関して、また脂肪由来アディポサイトカイン・レプチンによるオレキシン神経調節機構に関して最近の結果をご紹介したいと思います。 |
世話人: | ○岩倉洋一郎 , 真鍋俊也 |