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「ケモカインによる免疫細胞の生体内トラフィッキング」

学友会セミナー

学友会セミナー:2007年06月05日

開催日時: 2007年06月05日 13:00~14:30
開催場所: 2号館2F 大講義室
講師: 松島網治
所属: 東京大学大学院 医学系研究.科 分子予防医学講座
演題: 「ケモカインによる免疫細胞の生体内トラフィッキング」
概要:

ケモカイン、chemokineは炎症・免疫反応時の白血球サブセット特異的組織浸潤を制御するのみならず、生理的条件下でのリンパ組織の形成に伴う免疫細胞の生体内移動を制御します。ケモカインはヘパリン結合性の70アミノ酸余りからなるタンパク質で、保存された位置に4つのシステインを有し、最初の2つのシステインの存在様式により、CXC、CC、C、CX3Cケモカインの4サブファミリーに分類され、現在まで40を超えるケモカインと20の受容体が同定されています。現在、ケモカインならびにケモカイン受容体システムを標的とした疾患治療薬の開発に大きな期待がかかっています。松島先生は、ケモカイン研究の第1人者であることは、皆様、ご存知のとおりです。このセミナーは、Medical Genome専攻の「システム生体防御学」の講義も兼ねており、ケモカインによる炎症ならびに免疫反応の制御について概説していただくとともに、先生の最近のお仕事についても紹介していただく予定です。皆様のご参加、お願いいたします。

世話人: ○三宅健介、清野宏