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X染色体不活性化におけるアンチセンス遺伝子の機能と作用機序

学友会セミナー

学友会セミナー

2005年開催 学友会セミナー

開催日時: 平成17年3月24日(木) 16:00~17:00
開催場所: アムジェンホール
講  師: 柴田進和博士
所  属: 金沢大学医学系研究科再生分子医学教室
演  題: X染色体不活性化におけるアンチセンス遺伝子の機能と作用機序
概  要:

哺乳類の雌個体は発生初期に2本のX染色体のうち片方を不活性化することに より、雌雄間でX染色体遺伝子の発現量が等しくなるように調整を行っている。この現象はX染色体不活性化と呼ばれ、蛋白質をコードせず RNA分子として機能するXist遺伝子が将来不活化されるX染色体上にポリコーム分子群をリクルートしヘテロクロマチンを形成することによって達成される。それではXist遺伝子は何によって制御されるのだろうか? Jeannie LeeらはXistのアンチセンス遺伝子、TsixがXistを抑制的に制御しX染色体不活性化をコントロールしていることを見いだした。今回のセミナーでは演者が留学中にLee研究室で実施した、Tsix遺伝子によるXist抑制の分子メカニズム解析の成果についてご紹介します。

世 話 人: 実験動物研究施設 甲斐 知恵子
○細胞機能研究分野 岩倉 洋一郎