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- 医科学研究所の紹介■研究プロジェクト
研究プロジェクト
医科学研究所では次のような研究プロジェクトが行われています。
文部科学省 新興・再興感染症研究拠点形成プログラム
「中国との連携を基軸とした新興再興感染症の研究」
20世紀の後半は、医科学の進歩により、多くの感染症を克服しえたかに見えた時代でした。しかしその後多くの病原体は薬剤耐性という厄介な性質を得て復活し、さらに近年では、今までヒトとは縁がなかった新しいウイルスや病原微生物が出現し、重篤な病気を引き起こす例(新興感染症)が、世界中で、とりわけ発展途上国で起こるようになりました。これらの新興感染症は、もともと野生動物や鳥のウイルスなどで、自然界での宿主では病気をひきおこさないものに、ヒトがうつると重病となる例です。HIV、エボラウイルス、SARSコロナウイルス、鳥インフルエンザウイルスなどがよく知られています。新興ウイルスの流行がひとたび起こると、航空機の旅行が中心である現代では、あっというまに病気は世界中に広がる恐れがあります。しかし病原体がひとたび分離されますと、病原体の研究はその国の中でなされ、国境を越えないのが一般的です。そこで医科学研究所は、文部科学省の拠点形成プログラムのひとつ(代表:岩本愛吉)により、中国科学院および中国農業科学院と連携して、北京市に新興再興感染症研究のための連携研究室2つを設立し、ハルビン市においては鳥インフルエンザウイルス研究プログラムを立ち上げました。
文部科学省 21世紀COEプログラム
「ゲノム医科学の展開による先端医療開発拠点プロジェクト」
ゲノム研究は生命科学の基盤となる研究分野であり、その成果を臨床応用していくことに大きな期待が寄せられています。このことを実現させるために、「ゲノム医科学の展開による先端医療開発拠点」プロジェクト(中村祐輔代表)が文部科学省の21世紀COEプログラムとしてスタートすることになりました。
本プロジェクトでは平成15年度より5年間にわたり、ヒトゲノム解析センター、ヒト疾患モデル研究センター、および先端医療センター・病院が協力して、ゲノム研究の成果を臨床応用に結びつけることをめざした研究(トランスレーショナルリサーチ)を押し進めます。また、このプロジェクトにおいては、ゲノム医科学に基づく先端医療開発に必要とされる研究者ならびに専門技術者の育成も行ないます。
成果報告会(平成18年2月28日(火))「ポスターpdf」
再生医療の実現化プロジェクト
「再生医療の実現化プロジェクト」は、細胞移植・組織移植によってこれまでの医療を根本的に変革する可能性を有する再生医療について、必要な幹細胞利用技術等を世界に先駆けて確立し、その実用化を目指すものです。
本プロジェクトは理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの西川伸一プロジェクトリーダーのもと、1)幹細胞バンクの整備、2)幹細胞操作技術の開発、3)幹細胞治療法の開発とその臨床応用、の3つを柱として構成されています。東京大学医科学研究所では中内啓光教授をリーダーとして、造血幹細胞をはじめとする幹細胞の有力な供給源の一つである臍帯血を利用した研究用幹細胞バンクを設立し、基礎研究やトランスレーショナルリサーチを行う多くの研究者に正常ヒト細胞を供給できる体制を整え、再生医療の実現に向けて研究活動を促進することを目指します。
文部科学省リーディングプロジェクト「オーダーメイド医療実現化プロジェクト」
「オーダーメイド医療実現化プロジェクト」は、バイオバンクへ約30万人のDNAおよび血清試料を集め、それらを利用してSNP(遺伝子の個人差)と薬剤の効果、副作用などの関係を明らかにしたり、病気との関係を調べたりするオーダーメイド医療実現基盤を構築するものです。文部科学省は、この事業に平成15年度から19年度までの5年間に、リーディングプロジェクトとして約200億円の予算を予定しております。この事業は、東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター長、中村祐輔教授をプロジェクトリーダーとして進められます。
