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概要

東京大学医科学研究所は、世界の頂点を目指し、人類社会の発展と福祉に貢献しています

0609015.jpg東京大学医科学研究所は、明治25年(1892年)に北里柴三郎博士により設立された大日本私立衛生会附属伝染病研究所を前身とし、昭和42年(1967年)に医科学研究所に改組されました。この明治、大正、昭和、そして令和へと受け継がれてきた127年の歴史を背景に、医科学研究所は生命現象の普遍的な真理と疾患原理を探究し、革新的な予防法・治療法の開発とその社会実装による人類社会全体への貢献を目指しています。そのために、情報科学、理学、工学、農学、薬学、医学、倫理・公共政策学などの様々な学問が「医科学」をキーワードとして互いに触発して発展する自由で学際的な研究環境を重視し、個々の研究者や医療者が、それぞれの知的好奇心に突き動かされて行う独創的な研究、技術開発、先端医療を推進しています。

具体的には、感染症やがん、免疫・神経・筋疾患などの難治性疾患の制圧を目指し、ゲノム医学、再生医学、疾患モデル動物などを課題とするプロジェクト型研究を展開すると共に、遺伝子・ウイルス治療や細胞治療、ワクチン開発、AI医療等の先端医療開発を推進しています。

以上の課題を達成するために、医科学研究所には自由な発想に基づく基礎・橋渡し研究を推進する基幹研究部門として基礎医科学部門、癌・細胞増殖部門、感染・免疫部門の3部門が設置され、また、多様な研究成果の社会実装に必要な最重要課題に取り組むセンター・施設として、生命科学に特化した国内最大の演算性能をもつスーパーコンピュータ(SHIROKANE)を擁するヒトゲノム解析センターや先端医療研究センター等の8センター、5研究施設が設置されています。

さらに、国立大学附置研究所では唯一の附属病院では、世界トップレベルの研究成果に基づく臨床試験や先端医療が進められています。その上に、昨年、我が国の附置研究所の中で、生命科学系では唯一の国際共同利用・共同研究拠点に認定され、世界的な枠組みでの基礎・臨床研究が加速されています。

現在、本体である白金台キャンパスに加え、アジア感染症研究拠点(北京)や奄美病害動物研究施設(奄美大島)等にも教職員を派遣するなど、本学大学院の8研究科に所属する200名超の学生を含め、1,000名を超える教員、事務・技術・病院職員、研究員等が活躍しています。