東京大学医科学研究所

  1. ホーム
  2. 医科学研究所の紹介■所長メッセージ

所長メッセージ

東大医科研-韓国順天卿大学 国際学術交流協定調印式 所長挨拶

2013年09月26日

本日ここに順天卿大学のKyo-Il Suh学長、Seung-Woo Kim副学長、Jeong-Bin Yim教授、Kuk-Won Kim教授(機械工学部/企画室長)、Jin-Ri Kim准教授(医学部)、Jae-Sam Limさん(国際連携室室長補佐)の6名をお迎えし、国際学術交流協定を締結することとなりましたことを、大変嬉しく思います。
東京大学医科学研究所(以下、医科研)は、121年前に北里柴三郎先生により私立衛生会附属伝染病研究所として創立され、46年前に発展的な改組により現在の医科研となりました。創立以来、医科研は附属病院を併設しており、学術研究レベルの向上を目指すとともに、先進医療や医薬品の開発研究を進めております。現在、医科研は難治性・希少疾患をはじめとした各種疾患を対象にした基礎研究、またそれを基盤とした新規予防・治療法、ワクチン・創薬開発を目指しています。この目的を達成するためには、感染症、がん、免疫学、ゲノム医科学、再生医科学と基礎医科学、さらにトランスレーショナルリサーチ(以下、TR)において、最先端の基礎研究と臨床研究の戦略的融合を通して世界の医科学を継続的に先導・実践することが非常に重要となります。
順天卿大学は1978年に医科大学として設立され、今年創立35周年を迎えられました。35周年、誠におめでとうございます。順天卿大学の創立者である故Sukjo Suh教授が信条とされていた「生命への愛と癒し医療への情熱」という言葉は生命と医学に対する崇高な姿勢を示しており、大変感銘を受けます。4つの附属病院を有する順天卿大学の最大の特徴の1つにもTRがあり、最近新しく設立された順天卿大学メディカルバイオ科学研究所(以下、メディカルバイオ科学研究所)が、研究開発という観点から中核的役割を果たしていると伺っております。メディカルバイオ科学研究所は幹細胞および再生医療の領域で韓国を代表する臨床研究拠点となるべく、現在これらの領域で優れた研究者の採用に力を注ぐなど活発に準備を進められていると伺っております。
このように、医科研と順天卿大学は目標が一致しており、まずは幹細胞および再生医療の領域でそれぞれの附属病院を含めた双方向の交流・連携が非常に有効であると考えます。また、将来的にメディカルバイオ科学研究所の中に医科研ラボを設置するという素晴らしい計画もあることをお聞きしました。医科研との連携に情熱をもって、力を注いで下さっていることを非常に光栄に存じます。そのほか、相互の学術交流を通した若手研究者に対する新しい教育とトレーニングの場の提供も計画しています。例えば、順天卿大学の大学院生、ポスドク、若手の教員を弊所主催の医科学シンポジウムやその他国際イベントにご招待するなどし、国際学術・研究交流を推進するとともに、日韓の新しい共同研究や基礎・臨床研究の機会提供に貢献したいと考えます。両研究所の優秀な研究者たちによる活発な学術・研究交流により、新しい医科学研究のプラットフォームが生み出され発展していくことを非常に期待しております。
本日の医科研-順天卿大学学術交流協定締結にご尽力頂いたすべての方々に、この場をお借りして心より御礼申し上げます。また、東アジアシンポジウムの創立を始めとして長きに渡り日韓の医科学研究交流の基盤作りにご尽力頂いているJeongbin Yim 教授にもこの場をお借りして厚く御礼申し上げたいと思います。Yim教授がかつて所長を務められていたソウル大学分子生物学遺伝学研究所とは有益な学術および人的交流をさせて頂いております。Yim先生のリーダーシップとこれまでのご貢献が本日の協定締結に結びつき、新たな日韓医科学研究の重要な基盤がここに誕生しました事を、大変嬉しく思います。
また、本日の協定締結を受けまして、実質的な交流の第一歩として、早速11月に真新しいメディカルバイオ科学研究所にてキックオフシンポジウムの開催をご計画頂いており、有難うございます。弊所からは、村上善則副所長に加え、幹細胞および再生医療の領域でご活躍されている渡辺すみこ特任教授、渡辺信和特任准教授、大津真特任准教授の出席を予定しています。この協定締結が双方の大学の学術・研究活動に良い刺激をもたらし、進化・発展を相互に促進することを非常に期待しております。
最後に、本日ご訪問頂きましたKyo-Il Suh学長をはじめとする6名の方々に改めて歓迎の意を表しますとともに、医科研-順天卿大学学術交流協定の締結にご尽力頂いた全ての方々に、この場をお借りして重ねて御礼申し上げます。この協定が、双方の研究と学術の発展につながることを祈念しております。