東京大学医科学研究所

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所長メッセージ

東京大学医科学研究所と港区の連携協定締結式 所長挨拶

2013年07月30日

ご紹介ありがとうございます。
東京大学医科学研究所長の清野宏です。

東京大学医科学研究所と港区との連携協力に関する基本協定を締結するにあたり、東京大学医科学研究所を代表して、港区民と、ご関係の皆様にご挨拶申し上げます。

港区では、これまでに東京海洋大学や慶応義塾大学など、7つの大学と連携協定を締結し、それぞれの大学の特徴を生かした連携事業を進められてきたとのことですが、医療、医科学研究、健康増進を中心的な分野とした基本協定の締結は初めてとお伺いしています。

東京大学医科学研究所は、今までも、本日同席しております私ども附属病院の今井病院長を中心として港区医師会、歯科医師会と連携しながら「市民公開医療懇談会」を毎月開催し最新の医療情報を提供するなど、区民の皆様との連携を深めてまいりましたが、本協定を締結し、さらに港区との連携を強化することで、地域における医科学研究機関、病院としての存在を大切にし、区民の皆さんとご一緒に世界に羽ばたき続ける研究所として発展していきたいと考えております。

東京大学医科学研究所は、121年前に北里柴三郎先生が創立された私立衛生会附属伝染病研究所を前身としており、その大きな特徴は、附属病院を持つわが国最大規模の医科学・生命科学の研究所であることです。

創立当初から病院を有し、「ベンチからベッド・ベッドからベンチへ」、つまり、「病気を理解する基礎研究から新規の病気の予防・治療開発へ」の精神のもと、伝染病に苦しむ人々の予防・治療に向けた研究と医療が進められました。40~50年前に社会の衛生状態が改善されると、研究所では伝染病のための研究だけでなく、がんや免疫疾患についての研究も行われるようになり、社会が医学に求めるニーズに応える形で現在の医科学研究所として改組されました。

現在では、がん、感染症・免疫疾患、血液疾患などの難治疾患を対象にした最先端の医科学研究と医療を進めておりますが、特に、がん医療に関して、従来の先端治療に加えて、がんペプチドワクチン、再生医療の応用、そして先進的緩和医療などを世界に先駆けて実施しています。

先ほどの武井区長のご挨拶にもございましたが、平成29年度には、本研究所に隣接する旧国立保健医療科学院の建物の中に、「みなと在宅緩和ケア支援センター」が開設されるとのことです。
本研究所といたしましても、本研究所の有する知的資源、人的資源、物的資源を最大限に活用し、積極的に協力させていただきたいと考えております。

最後になりましたが、港区長の武井様はじめ、今回の連携を実現させてくださった港区職員の皆様に厚く御礼を申し上げるとともに、港区の今後のさらなる発展を祈念して、結びの言葉といたします。