東京大学医科学研究所

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所長メッセージ

平成24年度退職教員記念講演会 所長挨拶

2013年03月18日

本日は春の嵐という中、東京大学医科学研究所退職教員記念講演会にご参集いただきありがとうございます。
このたびは医科学研究所と病院でご活躍いただいた清木教授、小柳津・辻両准教授の3名の先生方が退職を迎えられ、私達にとっては、お別れをしなければいけないことに寂しい思いを抱きつつも、一方で、三人の先生方の医科研と病院への各々のご貢献に心から御礼を申し上げます。そして、三人の先生方の医科学における基礎・臨床研究への真摯な取り組みに敬意を表する機会として、本日の講演会を開催できますことを嬉しく、また三人の先生方の最終講義を聞かせていただくことを、楽しみにしております。

トップバッターの辻先生は、当研究所に18年7か月の在職中、医科研病院における小児細胞移植科を担当され、小児血液・がん患者に対する診療を通して、造血幹細胞、iPS細胞を用いた治療法の開発に関する研究を先導いただきました。これはまさしく、医科研が誇る"Bed to Bench and Bench to Bed"研究と臨床を推進されたわけであります。

お二人目の小柳津先生は附置研究所として唯一病院を有する白金キャンパスを基礎研究から臨床応用へ結びつける、つまり"Translational Research (TR)"、橋渡し研究拠点という環境作りの根幹ともなる病院における病理体制と検査部門の確立と運営にご尽力をいただきました。その軌跡は12年6か月に及ぶものであります。

本日のトリにあたる講演は清木先生です。清木先生は16年間の在職中、Tumor Biologyの領域を牽引され、正常と癌組織におけるプロテアーゼ制御という斬新な発想とその研究を通して、国内外の癌研究を先導されてきました。その研究の成果(MT1-MMPと関連分子群)は今まさに、癌の診断そして新規治療へと結びつこうとしています。さらに、驚愕の事実は、白金キャンパスでの16年間の研究生活の中で、その半分となる8年間を所長・副所長として、当研究所の管理・運営に貴重な時間を割いていただきながら、我々を導き、所の危機管理にも多大なるご尽力をいただいたことであります。

本日は、清木先生、辻先生、小柳津先生の研究内容はもとより、白金キャンパス、研究所、病院への各先生方の熱い思い、そして思い出も聞かせていただけるのではないかと楽しみにしております。

清木先生、辻先生、小柳津先生、長い間基礎と臨床という観点から当研究所と病院にご貢献いただき、心から感謝申し上げます。そして、先生方の最終講義に、本日お集まりいただいた皆さんにも感謝を申し上げ、そして、ご一緒に聞かせていただくことを楽しみにしております。