培地室利用のご案内
培地室 内線(75371)
Mail:baichi@ims.u-tokyo.ac.jp
http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/baichi/
培地室は医科研の研究や病院の診療活動を支援するため、各種の業務を効率的に一括処理
する共同利用施設として古くから存在してきました。最近新しい部門が増えたため、知らない
方もおられると思いますので、業務内容を簡単に紹介いたします。場所は3号館地下です。
1.洗浄業務 毎日数回実施
ガラス器具(試験管、ビン、コルベン、ピペットなど)を洗浄します。
洗剤洗浄後、お湯、水道水、脱イオン水ですすぎ、乾燥して仕上げます。
ピペットは、50℃の洗剤液中で超音波処理後、すすいで乾燥させます。
2.乾熱滅菌 週3回実施
ピペット、ビンなどガラス器具類の滅菌
3.純水の供給
脱イオン水(純水) 純度 10~16MΩ・cm
水道水を逆浸透膜処理装置で精製し、さらにイオン交換樹脂で脱塩したもの
超純水 純度 18MΩ・cm、有機物濃度(TOC)20ppb前後
上記の脱イオン水をさらに、有機物酸化用紫外線ランプ、イオン交換カートリッジ、
0.2μのメンブランフィルターを通して、精製したもの
*ただし、水道水そのものの季節的変化、使用状況などにより上記の数値は変動します。
*純水、超純水の製造工程、純度などの詳細については、以下をご参照ください。
なお業務の一部については消耗品の購入や、維持管理費に当てるため利用料を頂いています。
利用料金は、毎月所内移算として事務で処理いたします。利用料金は下記のとおりです。
脱イオン水 10円/L
SQ水(超純水) 20円/L
洗浄料 40円/カゴ
*総合研究棟RO水製造システムについて
前処理した供給水中のイオンをRO膜(逆浸透膜)で90%以上除去した導電率
10μs/cm前後のRO水を地下2階から各研究分野に供給しています。
培地室の純水システムについて
製造工程
水道水 0.05MΩ・cm(200μS/cm)前後
│
プレフィルター、活性炭フィルター、ROフィルター
│
軟水化装置
│
逆浸透膜装置(RO膜装置) 0.1MΩ・cm(10μS/cm)前後
│
イオン交換樹脂
│
脱イオン水 10~16MΩ・cm
│
超純水製造装置
│(UVランプ、イオン交換カートリッジ、0.2μのメンブランフィルター)
超純水 18MΩ・cm、TOC 20ppb前後
電気比抵抗と導電率の関係と各種の水の純度
電気比抵抗(MΩ・cm) 導電率(μS/cm) 各種の水の純度
0.05 200前後 水道水
0.1 10前後 RO水
1 1 RO水、脱イオン水
10 0.1 脱イオン水
18 0.055 超純水(SQ水)
水の純度は、電気比抵抗MΩ(メグオーム)・cm、あるいは、導電率μS(μジーメンス)/cmで
あらわします。