ハブ (Protobothrops flavoviridis)
ハブは奄美大島の住民にとっては、猛毒の毒蛇として生命の危機にさらされる危険な動物である。野生動物にとっても、体温の高い動物を無差別に攻撃するという行動から、生態学的に特異で重要な地位を占めている。
ハブは他の野生動物には見られない特徴を持っている動物種である。
ひとつは、非常に大型であること。10年で2m以上の大きさになる毒蛇はアジアのハブの仲間にはいない。
さらに、どこにでもいること。奄美大島の海岸から山頂までのすべての標高に生息し、家屋内から天然林までのすべての環境でハブは行動している。
ハブはヒトは持っていないセンサー(ピット器官、ヤコブソン器官)を持っている。ピット器官は赤外線センサーであり、ヤコブソン器官は舌先に吸着された空気のにおいを嗅ぐことができる。
ピット器官 (赤外線センサー)
目の前の頬の位置の小さな開口部の奥に白い膜が見える。
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毒腺
毒牙 断面
毒牙と毒腺
側頭部にある毒腺から放出されたハブ毒は毒管をとおり、毒牙の基部の前面から毒牙の中に入る。
毒牙は管牙と呼ばれ、注射針のような構造になっている。