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真鍋俊也

神経ネットワーク分野は、2001年1月1日に、東京大学医科学研究所・基礎医科学部門の新たな分野として創設されました。基礎医科学部門は、今後の生命科学の新しい潮流を作り出すことを目的としており、専門の異なる研究分野が集まるヘテロな組織です。その中でも、神経ネットワーク分野は、最先端の神経科学研究を推進しつつ、生理学的な側面から医科学研究所の研究に貢献することが期待されて発足しました。

発足当初は、分野長である真鍋が長年専門としてきた電気生理学的実験手法を用いる神経生理学的な研究が中心でしたが、徐々にそれ以外の研究手法も精力的に取り入れ、脳神経機能を個体レベルで検討できる行動学的実験や、イメージングや生化学・分子生物学的な実験も本格的に推進するようになりました。現在では、自前で遺伝子改変マウスを作製し、脳スライス標本を用いて、そのシナプス機能を電気生理学的に解析したり、個体マウスを用いて、行動学的に解析したりすることにより、ひとつの研究室内で学際的な研究が展開できるようになっています。

研究内容としては、海馬や扁桃体などの中枢神経系におけるシナプス伝達の基本機構やその可塑性の分子・細胞機構を明らかにし、それらが個体レベルでどのような役割を果たしているかを明らかにしようとすることが中心となっています。さらに、精神神経疾患のモデル動物などを用いて、疾患発症機構の基礎的側面を解明しようとしています。詳しい研究内容については、当ホームページ内に記載されていますので、ご参照ください。

当研究室では、神経科学、特に、シナプスや高次脳機能の研究に興味のある若手研究者や大学院生を募集していますので、興味のある方はご連絡ください。

分野長・真鍋俊也の略歴